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2024年9月18日

朗読作品紹介



朗読にふれる 「和話輪朗読会」

一般社団法人日本朗読検定協会の理事やプロフェッサーの皆さんと

朗読の和を広げたい・と考え、

東京をスタートに名古屋、大阪、鹿児島と開催していく

その記念すべき 第1回目は10月3日


私が今回 朗読する作品は 宮田愛萌(まなも)さんの小説『きらきらし』から「つなぐ」を選んだ。

愛萌さんは 元日向坂46のメンバー。本が大好きなアイドルとしても話題で

大学卒業後25才で小説家としてデビュー。この作品がデビュー作である。


朗読会で読む作品には 比較的決まった作品が多い

夏目漱石や芥川龍之介の古典文学、宮沢賢治や新美南吉の児童文学、

谷川俊太郎の詩集 私はどれも大好きで 冒頭を聞くだけでドキドキ、わくわく感が大きくなる。


しかし 今回はあえて違うものを選んでみた。

若くてかわいい小説家が何を見て何を思って書いたのだろう。

エッセイのような小説には 新しい世界観がある。

新しいけれど、懐かしい。そう感じるパワーを私は無視できなかった。


この作品の中に出てくる 主人公 礼緒(れお)は 女子大生。

進路が決められない やりたいこともない。

自分に似ていると言われていた今は亡き母の妹に会いに行く所から始まる。


私自身、人生の残り時間というものを意識する年齢になった。

そのとき、自分は若いひとたちに何を残せるだろうかという気持ちになることがある。

専門的なスキルや考え方が求められているのかもしれない。

けれど、ふいに親や恩師が伝えてきた好みや習慣が頭の中を横切ることがある。

それが生活に活かされることはない。ただ、私は彼らとの思い出を懐かしみ

思い出だけとは言え彼らの温度や声を感じることができる。


今回の朗読が、どのように解釈されるかはわからない。

すごく冒険的なことをしてる実感がある。

これは作品に対してもだが

何かを訴えたいことがあるわけではない。


心や意識を空っぽにしたくて選んだ。

聞き手が どんな風に思いどう解釈するのか

自由だと思う これって 朗読の原点かもしれない・・

そう思うことで「つなぐ」がスタートしている気がする。



宮田愛萌さんの文学に対する考え方や人となりを知りたい方は

以下の動画がおすすめです。



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